ラジエーションハウス 第10話

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ラジエーションハウス 第10話のあらすじです。

出勤途中の唯織(窪田正孝)のもとに、放射線科の世界的権威である恩師・ピレス教授(Dutch)からメッセージが届く。人工知能を使った読影補助ソフトを開発することになったピレスは、そのメンバーに唯織を迎えたいと考えていた。
鏑木(浅野和之)は、辻村(鈴木伸之)の父で、麗洋医科大学病院教授の辻村丈介(名高達男)から系列病院の院長を任されたことを家族に報告する。妻の聡子(梅沢昌代)と娘の加奈子(丸川ゆい)に、給料も倍になるから3人でハワイ旅行に行こう、と嬉しそうに話す鏑木。

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そんな折、ラジエーションハウスに杏(本田翼)の父親で、元院長の正一(佐戸井けん太)が突然現れる。正一がうつ病の状態だと知る小野寺(遠藤憲一)やたまき(山口紗弥加)らは、努めて明るく彼を出迎える。
同じころ、辻村は、嶋田茜(西原亜希)の1歳8ヵ月になる息子・光の診察をしていた。骨折の疑いでレントゲン検査のオーダーを受けた裕乃(広瀬アリス)は、赤ちゃんの検査にしり込みし、軒下(浜野謙太)に助けを求める。そこで、3ヵ月前にも右上腕骨骨折の疑いで光の検査をしたことを思い出すたまき。検査の結果、光は鎖骨を骨折しており、虐待の疑いが……。

鏑木は、院長の渚(和久井映見)に辞表を提出する。院長室を後にした鏑木は、椅子に座っていた正一に気づいた。正一も鏑木に挨拶しようと立ち上がるが、そのとき突然頭痛に襲われ、倒れてしまう。
https://www.fujitv.co.jp/radiationhouse/story/index10.html#galleryから引用

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放射線感受性を決める4因子

放射線感受性をきめる4因子についてです。

組織の放射線生物学的な反応には,細胞死に起因する細胞欠損のみならず,次の4因子(4Rという)が考えられています。

①細胞の損傷からの修復repair,あるいは回復recovery
②細胞分裂周期の再分布「edistribution,あるいは同調reassortment
③放射線照射後の細胞再増殖repopulation,あるいは再生regeneration
④圓瘍内の低酸素細胞の再酸素化reoxygenation

 放射線感受性としての細胞の修復(回復)および再分布(同調)については前記事で説明しました。細胞が多く集まった組織では,放射線照射後に休止期G0またはそれに近い状態で停止していた細胞が再増殖(再生)することにより、それらの細胞から構成されている組織の修復(回復)が起こります。一方、放射線治療では、同調を含む細胞周期の再分布が組織の放射線感受性にどの程度寄与しているかについては不明です。

 ヒト粘膜や皮膚,腫瘍組織では、2~ 4週前後で再増殖が起きていると考えられており、その再増殖の速さは照射前に比べ加速しています。なお、ヒト頭頸部扁平上皮癌などの再増殖の程度(増殖分の細胞を相段するに必要な線量)は60cGy/日に相当します。また、細宿分裂の遅い正常組織(肺、血管内皮など)では、細胞分裂遅延が数か月に達するものもあり、その間に細胞の損傷が修復するのを遅い修復といいます。しかし遅い修復の機構についてはいまだ明らかでないです。

 小線源を用い数日間連続で低線量率組織内照射をする場合には腫瘍の再増殖は一般に無視できますが、外部照射および小線源による高線量率照射のように分割照射する場合には、正常組織、腫瘍組織の修復、再増殖を考慮しなければなりません。 最近、外部照射では腫瘍再増殖率および正常組織の障害からの修復を考慮した超分割照射法、および加速分割照射法が検討されています。

 大きな腫瘍では, その中心部は腫瘍血管が到達せずに養分と同時に酸素の供給が少なく、細胞は死減してしまいます。同時に、腫瘍中心部には死滅した癌細胞のみでなく低栄養化、低酸素圧化した細胞も存在します。これら低酸素圧細胞は、いわゆる酸素効果が期待できず、放射線低感受性細胞であり、放射線治療効果を減少させる原因となっていると考えられています。放射線照射の結果、まわりの十分な酸素圧下の細胞が死滅すると、血管の発育に伴い、これら低酸素圧細胞の再酸素化が起こると考えられます。すなわち、放射線照射後の時間経過で腫瘍中に酸素飽和細胞が再び出現します。分割照射では、再酸素化により腫瘍全体を効率よく致死できると考えられています。

 これら4Rを考慮して、放射線治療では分割照射が行われるともいえます。なお、現在一般に行われている1日約2Gyを約30日で約60Gy照射する通常分割照射法(遅延分割照射法ともいう)は長年の経験によって採用されたものであり、放射線生物学的な裏付けによっているものではないです。分割照射によって、一般に組織のSLDR、細胞数の増加、RBEの上昇、OERの変化が起こりその結果、正常組織のSLDR、細胞再増殖、および低酸素腫瘍細胞の再酸素化に利点があると考えられています。結果として、腫瘍組織と正常組織の間の感受性の差、および放射線投与線量の差が生じたときに放射線治療が可能となります。